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15,000平方メートルにもおよぶ“森”の中にある軽井沢絵本の森美術館は、およそ300年もの昔、西洋に源を発した絵本を文化遺産とみとめ、欧米絵本を中心に、近・現代に活躍する作家の絵本原画、初版をはじめとする絵本資料を蒐集・展示しています。四季折々に様々な企画展を通して、多くの方々に絵本の世界を楽しんでいただきたい。それが私たちの願いです。
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蛙の王子>>
跳びくらべ>>
長ぐつをはいたネコ>>
今回の木葉井作品>>
このコーナーは定期的に展示入れ替えをいたします。次回は6月の上旬に変更予定です。
中井浩史画
「蛙の王子」
<画材:油彩>
グリム童話のお話です。ある日おひめさまは泉のほとりで金のまりを放り上げて遊んでいました。ところがちょっとしたミスで、まりを泉へ落としてしまいました。すると困っているおひめさまの前に、一匹の蛙が現れます。蛙はある条件と引き換えにまりを取ってきてやるとおひめさまに提案したのですが、さてさてその条件とは・・・。
この中井作品は、ドイツのうっそうとした森を思い起こさせます。画面が薄暗く描かれているのも、木が生い茂る森の中のできごとだということを伝えるための工夫でしょう。なお、木をはさんでおひめさまと反対方向に小さく描かれているのが、蛙です。
Hiroshi Nakai
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ヘレン・ストラットン画
「跳びくらべ」」
<画材:ペン インク>
ある時王様が御触れを出しました。「王様が見ている前で、一番高く跳んだ者とおひめさまを結婚させる」という内容です。挑戦者たちがやってきました。蚤とバッタと跳びはね人形です。
蚤はあまりにも高く飛び跳ねたので、誰もどこまで跳んだか測定できず、バッタは王様の顔へ跳んでしまって王様の気分を損ね、最後の跳びはね人形はなんとおひめさまの膝の上へ斜めに跳びます。さて、誰がおひめさまと結婚できたでしょうか。
このお話はアンデルセン童話に収められています。右の絵では、跳びはね人形の代わりに蛙が描かれています。あどけない様子で描かれたおひめさまの膝には、一体誰が跳び乗るのでしょうか。
1899 Helen Stratton
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マーシャ・ブラウン画
「長ぐつをはいたネコ」
<画材:木版>
主人公を色々と助けてくれることとなったネコは、一番最初に自分に合うブーツを作ってくれと頼んでいました。ブーツをはいたネコはとても利口になり、人間顔負けの働きをします。ここに描かれたネコは他の絵本でも頻繁に行われている「擬人化」の特徴を体現しています。擬人化の特徴では、以下のものが代表的です。
@直立二足歩行をしている(人間と同じ歩き方)
A衣服を身にまとっている
B言葉を話す
動物と人間とが対話し、協力する世界。このような物語がたくさん作られているのは、これが私たち人間にとって永遠の夢であるからなのかもしれません。
1952 Marcia Brown
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今回の木葉井作品
当館では、絵本作家木葉井悦子(きばいえつこ)の遺作を数多く収蔵しています。
木葉井悦子画
「ともだちくも」
<画材:パステル>
三輪車に乗る子どもの見ている雲は、刻々と変化し続けています。ちょうちょのような形になったり、カタツムリになったり・・・。このように雲が見えた経験を誰しも一度は持っているのではないでしょうか。
木葉井(1937〜1995)は、57年のその生涯を閉じるまで子どもの心を持ち続けた作家と言われています。この作品からも子どもの持つ自由な想像力が思い起こされます。
1992 Etsuko Kibai
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