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収蔵品
第21回 ハーン社の棒人形>>

ライブラリ 第18回〜>>
ライブラリ 第6回〜11回>>
ライブラリ 第1回〜5回>>
ここでは今までに紹介した収蔵品をご覧いただけます。
このコーナーは定期的に入れ替えをいたします。次回は7月の上旬頃に変更予定です。
第17回
プレイサム社のおもちゃ

 今回は、春の企画展「北欧おもちゃとデザインの世界」にて取り上げております、北欧生まれのおもちゃの中から、北欧らしい、デザイン性の高い木製おもちゃをご紹介します。

 目の覚めるような鮮やかな色、つるんと丸みを帯びたシンプルな形のおもちゃ。誰もが思わず手にとってみたくなってしまいます。これらのおもちゃを製造しているプレイサム社は、1984年に設立したスウェーデンの木製玩具メーカーです。創業の翌年にはスウェーデンデザイン優秀賞を受賞しています。
 基幹デザイナーのウルフ・ハンセス(Ulf Hanses)のデザインする車のシリーズ、「ストリームライナー」、飛行機のシリーズ「ジェットライナー」は、赤・黒・銀などといった濃い色を基調色としていますが、その色の強さが分かりやすく、見る者を強く惹き付けるデザインとなっています。
 また、これらのおもちゃはいたってシンプルな構造ですが、質の高い素材や塗料が用いられ、また実際の車や飛行機をモチーフに選ぶなど、子どもだけではなく大人にもとても人気の高いおもちゃです。

※スウェーデンデザイン優秀賞・・・スヴェンスク・フォルム(スウェーデンのデザイン協会)が毎年主催するデザイン賞。
第16回
煙突掃除夫のおもちゃ
  黒はすべてを闇に隠すため、どこか神秘や未知を感じさせる色です。今回は、その黒を全身にまとい、家庭の暖炉や煙突を掃除する煙突掃除夫がモチーフとなっているおもちゃを紹介します。

 ドイツでは幸福のシンボルとして知られている煙突掃除夫は、煙突を掃除すると、すすで真っ黒になってしまうため、黒い作業着を着ています。幸福のシンボルと言われる由来ははっきりしていませんが、すすを払って煙突をきれいにすることから、不幸や嫌なことも一緒に取り去ってくれるというジンクスから生まれた、とも言われています。
 その煙突掃除夫がモチーフとなっているおもちゃは、親しい人の誕生日や結婚式にお祝いのプレゼントとして、あるいはけがや病気で入院している人へ早く良くなってほしいという願いを込めて贈る縁起の良いものとされています。また、同じ幸福のシンボルである四つ葉のクローバーを配した煙突掃除夫のおもちゃも多く見られます。
第15回
ドイツの木馬
 ヨーロッパの室内遊具として多くの家庭で見られる木馬。親が手づくりして子どもに贈るのが一般的ですが、この木馬は私たちがイメージする木馬とは違った特徴があり、馬は木ではなく毛皮で作られています。
 このような毛皮に詰め物をした馬はドイツに多く、車のついた板に乗っているものや揺り木馬型のもの、荷車をひいたものなど、いろいろな形の木馬があります。全て木で作るよりもこの方が安くできたそうですが、私たちにとって見慣れない毛皮の馬は、しっかりとした鐙や手綱がついており、とても立派に見えます。
 これらの木馬は、主にテューリンゲン(ドイツ中部)地方で19世紀から20世紀のはじめにかけて盛んに作られ、たくさんの馬がニュルンベルクを通って売られていきました。
第14回
ミニチュアおもちゃとパッケージ
 動物などがかたどられたかわいらしいミニチュアおもちゃ。このような小さなおもちゃを損傷や紛失なく輸送するためには、それに適したパッケージが必要とされました。
 そこで作られたのが「わっぱ」です。「わっぱ」とは、薄く裁断した木を曲げて輪状につなげて作る容れ物です。日本でも、伝統工芸のの一つとしてわっぱの弁当箱などが作られ続けています。
 ドイツのエルツ地方では、当初、おもちゃを作る際に必ず出てくるかんなの削り屑を有効に活用してわっぱを作っていました。現在はおもちゃの木材とは別に、地元の針葉樹を使って作られています。
 おもちゃの損傷を防ぎ、輸送にも便利な「わっぱ」入りのミニチュアおもちゃには、天使や坑夫、聖歌隊など数多くのモチーフがあります。中でも動物の親子がセットになったおもちゃには様々な種類があります。また、木のあたたかみが感じられる「わっぱ」は、おもちゃとセットで贈り物としても大変人気があります。
第13回
シュトリーツェルキンダー
  シュトリーツェル<Striezel>とは、クリスマス用の焼き菓子シュトレン(ナッツやフルーツ入りで長方形をしている)のことを言います。シュトレンやおもちゃを売り歩く子どもをモチーフにしたこのようなおもちゃをシュトリーツェルキンダーと呼びます。

 1809年にザイフェンのおもちゃ職人たちは、ドレスデンの「シュトリーツェル市場」でおもちゃを売るための許可を市議会から得ました。当時は子どもたちも家計を助けるために、市でおもちゃを売っていたようです。
 1853年にはルートヴィヒ・リヒターによって、子どもたちが寒さに震えながらプラム人形(クリスマス時期に飾るプラムで作られた人形)を売る様子が木版画「店じまいのための大売出し」(1853年)に描かれ、世間にこのような貧しい子どもたちがいることを印象付けるきっかけとなりました。その後、マックス・シャンツとマックス・アウアーバッハがリヒターのこの絵にインスピレーションを得て、1930年に市で働く子どもを主題とした「シュトリーツェルキンダー」を作ったとされています。アウアーバッハ作のこのおもちゃは、1937年のパリ博覧会で金メダルを獲得しました。
 現在も生産されているこのおもちゃは、子どもの売るシュトレンなども細かく表現されており、かつての歴史を物語ります。
第12回
クリッペ
 クリッペとは「まぐさおけ」を意味する言葉です。このおもちゃは、キリストが馬小屋の飼い葉桶の中で生まれる場面が人形や模型によって立体的に再現されたものです。イエス、マリア、ヨセフのほか、東方の三博士や羊飼い、羊、それに牛などが配置されます。

 キリスト教を信仰する国であるドイツでは、子どもが生まれると洗礼をほどこし、キリスト教徒としての人生が始まります。復活祭、キリスト昇天祭、聖霊降臨祭など色々な行事を体験しながら、子どもたちは信仰心を育てていくのです。クリッペのようなキリストの生誕を模したおもちゃも、聖書の一場面を伝える教材の役目を果たします。
 家々には代々受け継がれてきたクリッペや、手作りのクリッペが飾られます。また、教会やクリスマスマーケット(クリスマス時期に立つ市、クリスマス商品などが売られる)の立つ広場などにも特大のクリッペが設置されます。最もクリスマスらしいおもちゃと呼べるでしょう。
 
 
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