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おもちゃの故郷−エルツ地方
 エルツ地方はチェコとの国境付近に位置する山岳地帯で、グリューンハイニヒエンやザイフェンなど周辺には幾つかのおもちゃの村が点在しています。
 ザイフェンはその中心に位置する村で、昔豊富な鉱物資源に恵まれ、古くから錫の鉱山として知られてきました。ところが封建君主の圧制と、厳しく長い冬、山岳地帯のため他の産業が栄えない環境があいまって、人々の暮らしは大変苦しいものでした。

 さらに、鉱物の枯渇によりいっそう生活を圧迫し、身売りや住居の転出など、まさに貧村地帯の様相を呈していました。

 そのような中、村民の生活の知恵から生まれてきたのが、菩提樹やブナなどの木を使った手工芸おもちゃたちなのです。

 当初は、鉱山に使った様々な道具を改良しておもちゃを作る道具に使い、また、少ない資源から効率的に生産することも生活の中から学びました。動物の形をバームクーヘン状につくり、それを裁断して同じ形のおもちゃを作る「ライフェンドレーエン」の製作方法は、それらの代表的なものです。

 この木のおもちゃたちは、一品ごとに丹念に製作される手工芸品で、その繊細な仕上がりと質の高さはドイツ国内はもとより海外においても高く評価されています。
おもちゃ制作の風景(19世紀後半から20世紀前半)


 
ザイフェンおもちゃ博物館(Erzgebirgisches Spielzeugmuseum Seiffen)
エルツおもちゃ博物館・軽井沢は、ザイフェンおもちゃ博物館と姉妹締結されています。
*1998年の開館と同時に、小館と姉妹館締結されました。
 ザイフェンのメインストリートに建つおもちゃ博物館。3階建て、1000平方メートルの建物です。広々とした展示室には3000点を超える貴重なおもちゃが展示され、実際におもちゃを手にとって遊べる部屋や、閲覧室、歴史的記録文書や写真などの専門資料がそろう図書館も併設されています。毎年12月には常設展示を補充、伝統的なクリスマスの特別展が行われ、多くの入館者で賑わいます。
 また300年以上の歴史を持つおもちゃの蒐集場所というだけでなく、記録文書の保管場所、おもちゃ製作研究の中心地としても知られています。

<ザイフェンおもちゃ博物館のあゆみ>
1920年
1936年


1953年
1973年
1998〜1999年
ザイフェンおもちゃ専門学校内に、小さな展示スペースを開設。 
「ザイフェンおもちゃ展示場」(Spielzeug-Werbe-Schau Seiffen)を開設。
それまでのコレクションに新旧のおもちゃを加え、おもちゃの歴史の公開、
実演など、情報を一つの場所に集結させ、宣伝効果をねらった。
郷土博物館として再オープン。
野外博物館が分館としてオープン。
全面改築。
野外博物館(Freilichtmuseum)
 エルツ山地の典型的な山村風景が再現されており、11の建物群で構成されています。職人の仕事場、水車小屋、木こりの作業場などがあり、1850年から1930年にかけてのエルツ山脈地方の日常生活を知ることができます。その他、復元された工房では、職人による「ろくろ細工」が実演されています。
ザイフェンおもちゃ博物館のホームページへ
 
 
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